2025年8月、ニューヨーク州予算により確保された684億ドル規模の次期資本改善計画に基づき、MTA(ニューヨーク州都市交通局)は、新型の「オープン・ギャングウェイ」車両導入拡大を見据えた情報提供依頼(RFI)を発表しました。これにより、1980年代から使用されているR62型車両の更新が進められる見通しです。
- 番号付き路線(Aディビジョン)向けに1,140両の新型「R262」車両導入を計画。
- 一部車両は「オープン・ギャングウェイ」方式を採用予定。
- 地下鉄乗客の快適性向上と車両間の移動利便性向上が期待される。
MTAは今回、R62車両の更新にあたり「オープン・ギャングウェイ」形式の導入を本格検討。これまでC線やG線に限定的に導入されていたこの新型車両は、車両間の壁がなく、蛇腹のような通路で全車両をつなげて自由に移動できる構造です。車内の移動がスムーズになり、混雑の分散や安全性向上にも寄与すると評価されています。
オープン・ギャングウェイ車両はすでにロンドンやパリ、トロントなどの主要都市では標準化されており、アメリカではMTAが初めて本格導入を進めている。2024年2月にはC線で、同年3月にはG線でも5両編成2本が導入済み。これらの車両(R211型)は日本の川崎重工業が設計・製造を担当した。
さらに、MTAはR211型を435両追加発注しており、そのうち80両がオープン・ギャングウェイ型となる予定。現在使用されている6,700両超の全車両平均に比べ、R211型は故障頻度が少なく、2025年3月時点での平均故障間距離は22万マイルを超えると報告されている。
R262型についても、明るい照明やワイドドア、監視カメラ、最新信号システムへの対応といった最新装備を搭載予定で、快適性と安全性の両立を図る。
一方で、乗客からは「座席数がやや少ない」といった声もあり、特に通勤後に座って帰りたい利用者にとっては課題となる可能性もあるとの指摘がある。
今回のRFI(情報提供依頼)では、MTAが車両メーカーに対し以下のような情報を求めている:
- オープン・ギャングウェイ車両の製造実績
- 火災・煙への安全基準対応
- 曲線半径の小さい軌道での運行対応
- 車両の故障・トラブル時の分離対応
- 耐久性・安全性・耐破壊性などのMTA基準適合
都市交通研究者のヨナ・フリーマーク氏は、「この方式を導入した世界中の都市が再び従来型に戻ることはない」と指摘。今後も主流となっていく可能性が高いとみられている。















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