2026年8月17日、株式会社サンクゼールによって、連結子会社の米国St.Cousair, Inc.による、Blake Hill Preservesのブランド事業及び関連生産設備の譲受の発表がありました。(プレスリリース)
- サンクゼールの米子会社が、バーモント州の高級ジャム「Blake Hill Preserves」の事業を譲り受ける
- 東海岸の卸・D2C網や砂糖不使用ジャムの獲得に加え、オレゴン工場の2交代制移行を前倒しできるとする
- 米国ブランドの取得は、Portlandia、Bonnie’s Jams、KELLY’S JELLYに続く4件目となる
「久世福商店」や「St.Cousair(サンクゼール)」を全国約180店舗で展開する食品製造小売企業の株式会社サンクゼール(長野県飯綱町)は2026年8月17日、連結子会社のSt.Cousair, Inc.(米国オレゴン州、以下SCI)が、米国バーモント州ウィンザーのBlake Hill Preserves(以下Blake Hill)のブランド事業及び関連生産設備を譲り受ける契約を締結したと発表した。サンクゼールは、成長するグローバル市場での販売を戦略上の重点項目に位置づけ、世界的に大きな加工食品市場をもつ米国を、グローバル販売の主軸となる市場と捉えている。
SCIは販売だけでなく商品開発と自社工場の機能を持ち、自社ブランド「Kuze Fuku & Sons」を全米で展開するほか、2023年6月にPortlandia Foods、2024年10月にBonnie’s Enterprises(Bonnie’s Jams)、2025年4月にKELLY’S JELLYの加工食品販売事業を譲り受け、ブランドの幅を広げてきた。今回の取得で見込む効果として、米国東海岸の卸売・ディストリビューター網とオンラインD2C基盤の獲得、「砂糖不使用(No Cane Sugar)」ジャムという健康志向の成長カテゴリーの獲得、290種類を超えるレシピ資産の取り込みを挙げ、4つの既存ブランドとのシナジーが見込めるとしている。Blake Hillの高効率な生産設備と生産量を取り込み、自社工場の稼働体制を強化することで、中期経営計画に掲げる2交代制への移行を前倒しで実現できると判断したという。
Blake Hillは2010年、英国出身のヴィッキー・アラード氏とジョー・ハングリン氏の夫妻が、子どもの頃に祖父母から受け継いだ手作りジャムの味を米国で広めるために創業した。高級スペシャルティジャム、チャツネ、マーマレード、チョコレートスプレッドのメーカーで、少量バッチ製法を守り、Sofi Award金賞やGood Food Awardなどを受賞している。看板の「Naked」シリーズ(Naked Fruits/Naked Chocolate)は、砂糖を使わず果汁で甘みをつけ、5つのシリーズを展開する。ChutneyとNaked Chocolateは、SCIがこれまで手がけていない新しいカテゴリーだ。
補足として、日本M&Aセンターなどの報道によれば、契約の締結と譲渡の実行はいずれも2026年8月14日(現地時間)で、価額は非公表。M&A Onlineは、対象事業の直近(2025年)の売上高を4億1,300万円と伝え、英フード専門メディアのJust Foodは約260万ドルとしている。譲渡人は、M&Aデータベースでは米国の地方銀行Mascoma Bankとされる。














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