2026年1月、Google, LLC.(本社:アメリカ合衆国カリフォルニア州マウンテンビュー、代表取締役:スンダー・ピチャイ)によって、同社のハイエンドスマートフォン「Pixel」シリーズをベトナムで開発・製造する計画が明らかになったと報じられました。
- Googleが「Pixel」「Pixel Pro」「Pixel Fold」などのハイエンド機種をベトナムで開発・生産する方針を決定。
- 新製品立ち上げに不可欠な「NPI(新製品導入プロセス)」もベトナムで初実施へ。
- 中国以外への生産移管は段階的に進められ、「Pixel A」など廉価モデルは引き続き中国で製造される予定。
これまで中国を中心に行われていたGoogleのスマートフォン製造だが、同社は今後、ベトナムに開発拠点を構え、「Pixel」シリーズの最上位モデルを一貫して現地で手掛ける計画だそうだ。これには設計から試作、量産体制の確立まで含む「NPI(New Product Introduction)」プロセスが含まれており、ベトナムがグローバル製造の中核地のひとつになることを意味する。
このNPIプロセスの実施は、Googleのサプライヤーにとっても大きな節目であり、新製品開発の最前線を担う能力が認められた証といえる。これまでAppleもNPIは中国で実施してきたため、Googleのベトナム移行は象徴的な動きと見られている。
背景には、トランプ政権時代に導入された対中関税政策や、中国の輸出管理強化などによる生産リスクの高まりがある。Appleも同様の理由から、インドやベトナムでの生産比率を高めており、Googleの今回の方針も「サプライチェーンの多様化」の一環だとみられている。
ただし、移管には課題もあり、中国製の生産装置や検査機器の国外移動が難しくなっているため、Googleも昨年、ベトナムでの生産拡大に苦戦したと報じられている。
ある関係者は「多くの生産ツールやテスト装置は中国製で、それを他国に運び出すのが非常に難しくなっている。中国政府は製造業の“空洞化”を避けたいのだ」とコメントしている。
また、現時点ではコスト重視の「Pixel A」シリーズは引き続き中国での生産が続けられる見通しで、Googleは段階的かつ柔軟な移行方針をとっているようだ。
Googleはすでにベトナムでハイエンド機種の量産を一部実施しており、今回の開発機能の移管は自然な延長線上にあると見られている。同時に、ベトナムはこれにより、世界の電子機器製造における存在感をさらに高めることになりそうだ。
もしGoogleとAppleが今後さらに生産の中国依存を減らすことができれば、ベトナムは「ポスト中国」としての地位を確実に固めることになることも考えられる。















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