2026年7月14日、PrismML(米国カリフォルニア州、CEO:Babak Hassibi)によって、AIモデルを大幅に圧縮する自社技術についてApple Inc.と協議していることが明らかにされました。
- AppleがAI圧縮技術を持つPrismMLと協議中だとスタートアップ側CEOが明かした。
- 54GBのQwenを4GB未満に圧縮しiPhone 15以降で27B規模の実行を可能にする。
- メモリ最大15分の1で応答6〜8倍速だが事実想起など性能は数ポイント低下する。
Appleが、強力なAIモデルをiPhone上で直接動作させられるまで圧縮できるとするシリコンバレーの小規模企業と協議しているそうだ。カリフォルニア工科大学(Caltech)発でKhosla Venturesが出資するスタートアップPrismMLのBabak Hassibi CEOがCNBCに明かした。Hassibi氏は、Appleをはじめとする複数の企業が同社のモデルを評価し、デバイス上での速度・エネルギー効率・性能を測定していると述べ、協議は非常に初期段階で行き先は不透明としつつも、順調に進んでいると語った。Apple側はコメント要請に直ちに応じていない。
PrismMLは7月14日、Alibabaのオープンソースモデル「Qwen」の圧縮版を公開した。270億パラメータのこのモデルは通常54GBの容量を要し、64GB以上のメモリを積むMacでしか扱えなかったが、同社の技術では4GB未満まで削減され、8GBのメモリを持つiPhone 15 Pro/Pro Max以降での実行が可能になるという。同社によれば、圧縮モデルは従来版と比べメモリ使用量が10〜15分の1、応答生成が6〜8倍速く、消費電力は3〜6分の1に収まるとのこと。
今回の発表は、AppleがiOS 27のパブリックベータを公開し、長らく遅延していたSiriの全面刷新をiPhoneユーザーに初めて広く提供した翌日にあたる。AppleはOpenAIやAnthropicのアシスタントに対抗できるSiriを目指す一方で、個人情報とAI処理をできるだけ端末内に留める方針を掲げてきた。オンデバイス処理はレイテンシの削減、クラウド費用の低減、プライバシー訴求の裏付けにつながり、インターネット接続なしでも一部機能が動く利点もある。
Creative Strategiesのカロライナ・ミラネシ氏は、小型モデルによってAppleは計算写真・動画生成・機微な個人データを扱う健康/フィットネス機能など、負荷の高い機能をiPhone側へ移せるようになると指摘。ユーザーが非公開に保ちたい健康や服薬のデータを挙げ、端末内でできることが多いほど望ましいと述べた。Asymcoのホレース・デディウ氏も、利点は単にメモリ使用量が減ることではなく、同じ物理的制約の中により高性能なモデルを収められる点にあるとし、Appleがどれだけ大きく賢いモデルを端末に載せられるかを見極めようとしていると分析する。
一方でアナリストからは、PrismMLの主張は管理された実演の外で検証される必要があるとの慎重論も出ている。Counterpoint Researchのタルン・パタック氏は、長いプロンプトでの性能、マルチタスク時のバッテリー消費、数百万件のリクエストにわたる信頼性が重要になると指摘。IDCのフィル・ソリス氏は、消費電力が最大の未知数だとし、頻繁に、あるいはエージェント的タスクのためバックグラウンドで常時使われるほど高性能なモデルは、メモリが少なくて済んでもバッテリーを消耗させうると述べた。















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