2026年6月4日、株式会社Helpfeel(本社:京都府京都市、代表取締役CEO:洛西一周)によって、米カリフォルニア州のシリコンバレーに研究開発拠点「HACK Lab」を2026年7月に開設するという発表がありました。AIが自律的に業務を担う時代を見据えたナレッジ基盤の研究開発を進める狙いです。(プレスリリース)
- Helpfeelがシリコンバレーに研究開発拠点「HACK Lab」を開設する。
- 社員が数週間単位で滞在し、試作と実験を繰り返す運用形態を取る。
- 2026年度中に延べ10名の派遣を初年度の目標として掲げている。
正式名称は「HACK Lab(Helpfeel Advanced Center for Knowledge Laboratory)」で、和名はHelpfeel高度ナレッジセンター。所在地はカリフォルニア州のシリコンバレーエリアで、所長は洛西CEOが務める。コンセプトは、現地での生活と研究開発を組み合わせた「滞在型R&D拠点」だ。運用は数週間単位のローテーション制で、1期間あたり2〜3名を派遣する。家庭の事情や国内の担当案件を持つ社員でも参加しやすい設計にしたという。初年度は2026年度中に延べ10名の派遣を目標に掲げる。
同社が拠点開設の理由に挙げるのは、AI導入をめぐる日本と現地の温度差である。日本ではどのAIツールを入れるか、既存業務をどれだけ効率化できるかという議論に留まる例が多い一方、シリコンバレーではAIが自律的に業務を担う「オートパイロット化」を前提に、経営資源や事業構造そのものを組み替える動きが進んでいるとする。その核となるのが、AIが業務を理解して動くための“AI-Ready”なナレッジデータ基盤の整備だが、日本企業にはまだ十分に浸透していないとの見立てだ。
洛西CEOは2026年1月から数か月にわたりシリコンバレーに滞在し、街全体で社会実験が進み、その実践知が次々とプロダクトに取り込まれる様子を見たという。変化の速さに対応するには短期の視察では足りず、現地で試作と実験、改善を繰り返しながら知見をためて素早く製品に反映する体制が要ると判断し、今回の開設に至ったと説明している。
拠点での活動は3つの柱で構成される。1つ目は、現地での試作・実証実験を通じて技術の実装可能性を見極め、製品に反映してグローバル市場への展開につなげること。2つ目は、ハッカソンやAIミートアップ、技術コミュニティへの参加を通じて、現地のエンジニアや起業家との交流から実践知を得ること。3つ目は、そこで得た知見を日本企業の現場課題に合わせて製品や導入支援に還元することである。当面は自社の社員による運営から始め、将来的にはアライアンス企業にも開放する構想を示している。
Helpfeelはシリコンバレーで創業した経緯を持ち、社内に分散するFAQやマニュアル、各種文書を構造化してAIが使える形に整える「AIナレッジデータプラットフォーム」を提供している。金融やインフラ、製造、小売などの大企業を中心に、2026年4月時点で900サイト以上に導入されているという。今回の拠点開設に合わせ、AI製品のエンジニアや、顧客の現場に入って実装を支援するFDE(Forward Deployed Engineer)、事業開発人材などの採用も進めている。












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