2026年7月20日、JetZero(本社:カリフォルニア州ロングビーチ、CEO兼共同創業者:Tom O’Leary)によって、米国輸出入銀行(EXIM)と最大30億ドルの融資支援を検討する関心表明書(LOI)を締結したという発表がありました。ノースカロライナ州グリーンズボロに計画する航空宇宙の製造キャンパスが対象です。(プレスリリース)
- JetZeroがEXIMと最大30億ドルの融資検討に関する関心表明書を結んだ。
- グリーンズボロの製造キャンパスで1万4500人超の直接雇用を見込む。
- 関心表明書は融資の確約ではなく、理事会の承認などが前提となる。
署名は、英国で開かれた2026年のファンボロー国際航空ショーの場で行われ、対象となるのはEXIMの「Make More in America Initiative(MMIA)」で、製造施設の建設や生産システム、設備、その他の適格な事業費用について、どの程度の支援が可能かを両者で評価する枠組みが整った形となる。MMIAは、米国内の雇用を生み、輸出能力を高める国内製造プロジェクトに対し、EXIMが融資保証や直接融資、保険といった手段を提供する制度だ。
グリーンズボロのキャンパスは、国内の航空宇宙生産能力への大型投資と位置づけられている。JetZeroによれば、ノースカロライナ州で1万4500人を超える直接の製造雇用が生まれ、これに加えて全米で約5万3000人の間接雇用が見込まれる。産業基盤と供給網の強靭性を高め、米国で製造した航空宇宙製品の輸出を後押しする狙いもあるとしている。
ただし今回の文書はあくまで検討の入り口にとどまる。関心表明書は融資の確約ではなく、連邦資金の支出を義務付けるものでも、融資取引を承認するものでもない。今後の支援は、法令上の要件、デューデリジェンス、引受審査、環境審査、法務審査、そしてEXIM理事会の承認をすべて経ることが前提となる。発表でも、製造能力の拡大に取り組む一方で、EXIMの審査手続きは維持されると明記されている。
O’Leary CEOは、今回のLOIが国内で最も先進的な航空宇宙の製造キャンパスを築き、ノースカロライナ州に数万人規模の質の高い雇用をもたらす一歩になると述べ、EXIMが米国の製造業と輸出を支える姿勢に関心を示したことを歓迎した。両者はこれまでも、製造に使う治工具(ツーリング)の分野で協力を進めてきており、今回はキャンパス全体への支援を検討する段階へ広げる意図が示された形である。
JetZeroは、より効率の高い次世代の民間機・防衛機の開発を進める米国の航空宇宙企業で、大手メーカーや技術企業と組んで開発を進めている。グリーンズボロのキャンパスをめぐっては、米商務省が7月に公表した資料でも、2026年6月に47億ドル・800万平方フィート規模の製造・最終組立拠点の起工を迎えたことが紹介されていた。同社は今回のファンボローで、バーレーンのGulf Airとの間でも次世代機Z4の先行予約に関する基本合意書を交わしている。







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