2025年12月、旭化成株式会社(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:小堀 秀毅)は、鉛電池セパレーター事業「Daramic(ダラミック)」を米国の投資会社Kingswood Capital Management, L.P.に売却したと発表しました。譲渡は12月1日付で完了しており、2025年度連結業績への影響は軽微としています。
- 鉛電池向けセパレーター事業「Daramic」を米Kingswoodに売却。
- 電子材料・リチウムイオン電池分野への経営資源集中を加速。
- 中期経営計画「Trailblaze Together」の一環として事業構造を改革。
旭化成は、2015年に米ポリポア社(Polypore International, Inc.)を買収し、Daramic事業およびリチウムイオン電池向けセパレーター「Celgard」事業を傘下に収めた。今回のDaramic事業売却は、その資産ポートフォリオを再構成し、今後の成長ドライバーである電子材料やリチウムイオン電池分野への注力を強めるための戦略的判断としている。
マテリアル領域を統括するPrimary Executive Officerの山岸 英之氏は「これからの旭化成にとって、将来の成長を牽引する分野にリソースを集中させることが不可欠」と語り、「今回の売却により、電子材料や北米のリチウムイオン電池セパレーター分野での展開をさらに加速できる」と述べている。
同社は今後、湿式製法によるリチウムイオン電池セパレーター「Hipore(ハイポア)」の技術開発と供給力を強化し、主に北米・日本・韓国の自動車分野への展開に力を注ぐ方針。
また、旭化成は現在進行中の中期経営計画「Trailblaze Together(2024–2026)」のもと、資本効率の改善と利益成長の加速を図っており、本件はその施策の一環とされている。同計画では、医薬品、クリティカルケア(救命医療)、海外住宅、電子材料の4領域を成長の柱に据え、選択と集中による事業ポートフォリオの再構築を進めている。
最近では、MMA(メチルメタクリレート)関連事業からの撤退や、感光性ポリイミド「Pimel(ピメル)」の増産といった動きも見られ、戦略実行の本気度がうかがえる。















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