2025年10月、クリングルファーマ株式会社(本社:大阪府大阪市、代表取締役社長CEO:安達 喜一)によって、米国ジョージア州に100%子会社「Kringle Pharma USA, Inc.」を設立したと発表がありました。(プレスリリース)
- 米国ジョージア州に全額出資子会社を設立した。
- 急性脊髄損傷を対象とする主力パイプラインの米国開発を加速する目的であった。
- 米国法人の社長にマット・ボーゲルフーバー氏が就任した。
クリングルファーマは、HGF(肝細胞増殖因子)タンパク質を基盤とするバイオ医薬品の開発を手がける後期臨床段階のバイオファーマ企業である。今回の米国子会社設立は、世界最大の医薬品市場である米国において、急性脊髄損傷を対象とする主力開発品「オレメペルミン アルファ(Oremepermin alfa)」の開発を加速させる戦略的な一手であった。
オレメペルミン アルファは、ヒト組換えHGFを用いた治療薬であり、日本では急性脊髄損傷および声帯瘢痕を対象に第Ⅲ相臨床試験が進行中である。さらに米国食品医薬品局(FDA)より、急性脊髄損傷を対象としたオーファンドラッグ指定を取得している。今回の子会社設立により、米国での治験開始申請(IND)準備を加速させる方針である。
新会社の社長には、ライフサイエンス業界で30年以上の経験を持つマット・ボーゲルフーバー氏が就任。Eli LillyやMyriad Geneticsでの要職経験に加え、直近では医療機器スタートアップfluidIQのCEOを務めていた。長年にわたり同社の事業開発コンサルタントとして関わってきた人物であり、米国事業の牽引役として期待されている。
HGFは、細胞増殖促進作用や抗アポトーシス作用、抗線維化作用、血管新生作用など多面的な生理活性を有し、臓器の再生や保護に重要な役割を果たす因子である。慶應義塾大学や京都府立医科大学などの研究でも、脊髄損傷や声帯瘢痕治療への有効性が示されており、難治性疾患への新たな治療選択肢として注目が高まっている。












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