2026年11月4日、Qualcomm Technologiesによって、SpaceXが「Starlink Mobile」の米国全土の地上5Gネットワーク向けに、同社の基地局用プラットフォーム「Dragonwing」を選んだとの発表がありました。(Qualcommの発表(公式X))
- Qualcommが11月4日、SpaceXがStarlink Mobileの全米5G網に同社の基地局用プラットフォームを選んだと発表
- 無線部のQRU100とベースバンド部のQDU100を採用。送受信64系統のMassive MIMOを使う計画
- 展開は2027年に始まり、数万拠点を複数年で整備する計画。契約額や台数は公表されていない
Qualcomm Technologiesは2026年11月4日(サンディエゴ)、SpaceXが「Starlink Mobile」の米国全土の地上5Gネットワーク向けに、Qualcommの基地局用プラットフォーム「Dragonwing Cellular Infrastructure」を選んだと発表した。「Dragonwing QRU100」と「Dragonwing QDU100」の2つのプラットフォームと、商用水準のLayer 1(物理層)ソフトウェアを使い、大容量のMassive MIMO(多素子アンテナ)の無線・ベースバンド技術と、電力効率の高い処理を組み合わせて、基地局を大規模に展開できるようにするという。
Qualcommは、SpaceXは米国全土への展開を2027年に始め、複数年の契約のもとで数万の拠点に設置する計画だとしている。また、この協業を、SpaceXとQualcommが描く、AIを前提とした6G基盤という広い構想へ向けた、商用の一歩だと位置づけている。
Starlink Mobileは、送受信とも64系統(64T64R)のMassive MIMOの無線ユニットを使う。Qualcommは、この構成が、カバー範囲、容量、周波数の利用効率を高め、より多くの通信を効率よく扱えるようにするとしている。QRU100は、64T64Rの無線機能を支える、Massive MIMOの無線ユニット向けの高集積の処理を担う。QDU100は、遅延に敏感なLayer 1の処理を、高性能かつ効率的に行うプラットフォームである。
両者は、無線と分散ユニットの処理で、消費電力あたりの性能を高めるよう設計されており、Qualcommは、これが大規模展開での導入の採算性につながるとしている。無線ユニットと分散ユニットの部品は、複数の周波数帯を扱い、複数の段階で展開する網の土台になる。今回の展開は地上の5Gが対象だが、省電力の処理と、オープンで発展できる構成が、将来の接続と知能の土台になるとしている。
Qualcomm TechnologiesのDurga Malladi氏(EVP兼GM、技術計画・エッジソリューション・データセンター担当)は、全米規模の網では拠点ごとに高い性能と電力効率が要るとし、SpaceXとともに、米国で世界水準の携帯電話の基地局設備を築き、5Gを進めつつ、将来のAIを前提とした6Gの基礎を築く機会があると述べた。StarlinkのMichael Nicolls上級副社長は、自宅でも外出先でも通話が途切れる時代であってはならないとし、Starlinkは衛星と地上を一体にした、初の全国規模の網を築いていると述べ、Qualcommの専門性とプラットフォームを活用して、基地局のエンドツーエンドの構成を開発する時期を早められると期待を示した。














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