2025年11月6日、アメリカ合衆国のドナルド・トランプ大統領によって、アメリカ国民が処方薬を他国と同等の価格で入手できるようにする「最恵国待遇価格(MFN)」の導入に関する新たな合意が発表されました。今回の合意には、製薬大手のイーライリリー社およびノボノルディスク社が参加しています。
- トランプ政権がイーライリリーとノボノルディスクと合意、人気の糖尿病・肥満薬の価格が大幅に引き下げられることが決定した。
- オゼンピックとウェゴビーの価格は1,000ドル超から350ドルへ、Zepboundなども346ドルで提供される見込み。
- 製薬2社はアメリカ国内での生産体制を強化するため、計370億ドル以上の新規投資を実施する。
今回発表された「最恵国待遇価格(Most-Favored-Nation Pricing)」制度により、アメリカの患者は他の先進国と同じかそれ以下の価格で処方薬を入手できるようになる。
対象薬品の例として、糖尿病や肥満治療に用いられるOzempicおよびWegovyは、従来月額1,000ドル~1,350ドルだったところ、「TrumpRx」経由で350ドルに大幅引き下げ。また、今後承認が見込まれるZepboundやOrforglipronも同様に346ドルへと設定され、経口版のGLP-1薬(例:Wegovy錠剤)が承認された場合は月150ドルで提供予定。
さらに、Medicare(高齢者向け公的医療保険)での薬価も大幅に削減され、対象薬の保険価格は月245ドル、自己負担はわずか50ドルとなる。これはバイデン政権時に提案されていた価格の半額以下だと説明された。
そのほか、イーライリリー社片頭痛治療薬「Emgality」をリスト価格より443ドル安い299ドルで、糖尿病薬「Trulicity」を598ドル割引の389ドルで提供。ノボノルディスク社はインスリン製品「NovoLog」や「Tresiba」を月35ドルで提供する。
今回の合意では、新たな薬の価格についてもMFNルールが適用されるほか、既存薬の海外収益の一部を米国に還元し、全州のメディケイドプログラムに同価格で薬を提供することも含まれる。
加えて、製薬大手2社はアメリカ国内の製造能力拡大に向けた大規模投資を表明:
- ノボノルディスク社:100億ドルを投じ、Wegovy錠剤の完全国内生産体制を構築予定。
- イーライリリー社:トランプ政権下で総額270億ドル以上の米国製造投資を発表。
アメリカ疾病予防管理センター(CDC)によれば、アメリカ成人の約40%が肥満とされており、それが糖尿病、高血圧、心臓病、脳卒中、がんなど様々な慢性疾患の要因となっている。
このたびの価格引き下げにより、これまで高額で手の届きにくかった肥満治療薬が多くの人に届くようになり、ライフスタイルの改善と併せて国民の健康状態の大幅改善が期待されている。
「アメリカ国民は、同じ薬を他国よりも4倍、5倍の値段で買わされてきた。私たちはその理不尽を終わらせる。今こそ、アメリカ国民に対して正当な価格を取り戻す時だ。」














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