2025年8月27日、SOMPOホールディングス株式会社(本社:東京都新宿区、グループCEO取締役代表執行役社長:奥村 幹夫)によって、米国ニューヨーク証券取引所に上場するAspen Insurance Holdings Limited(本社:バミューダ、Chairman 兼 CEO:Mark Cloutier)を、100%子会社のSompo International Holdings Ltd.を通じて買収すると発表がありました。
- 買収総額は約35億ドル(約5,200億円)、1株あたり37.5ドルで全株式を取得。
- アスペン社は年約46億ドルの保険料収入を持つスペシャルティ保険・再保険大手。
- 取引は2026年前半に完了予定で、完了後アスペン社はNYSE上場廃止となる見込み。
SOMPOは2024年に発表した中期経営計画の中で、「安心・安全・健康にあふれる未来へ」を掲げ、国内外の損害保険とウェルビーイング事業を成長の柱に据えた。国内市場の成熟や少子高齢化による成長制約を背景に、グローバル市場でのプレゼンス拡大が不可欠となっている。
アスペン社は2002年創業のスペシャルティ保険グループで、米国・英国・バミューダで強固な基盤を築き、特にロイズ市場では最優良シンジケートの一つと評価されている。さらに、第三者資本を活用した再保険取引を通じて年間約2.5億ドルの安定した手数料収入を確保しており、これはSompo International単独のオーガニック成長では得にくい強みとされる。
今回の買収によって、SOMPOはグローバル再保険市場におけるトップ10入りを果たし、グループ全体の海外保険事業比率は約56%まで拡大する見込み。これにより収益ポートフォリオの多様化とボラティリティの低減が期待されている。
資金調達については、全額を自己資本で賄う方針。過去数年にわたり政策保有株式の売却や国内収益の積み上げにより資本余力を高めてきたことが、今回の大型買収を可能にした。
さらに、両社の取締役会は全会一致で承認済みで、主要株主の同意も得られており、規制当局の承認を経て2026年前半に手続きが完了する見込み。完了後はアスペン社がNYSEから上場廃止となり、Sompo Internationalのもとで統合される。
背景と広がる流れ
今回の取引は、近年の日本金融機関による海外展開の一環でもある。国内市場の低成長に直面する中、日本生命によるResolution Life(約82億ドル)の買収や、野村による米欧資産運用事業(約18億ドル)の買収など、大型案件が相次いでいる。市場関係者からは「国内の池は釣り尽くされ、成長の源泉を海外に求めざるを得ない」との声もある。
SOMPOにとっては、2017年に約6,800億円で買収したエンデュランス社(Sompo Internationalの前身)に続く大型案件。今回のアスペン買収により、ロイズ市場を含む欧州・米州での存在感が大きく強化され、戦略的ポートフォリオの完成度が高まると見込まれている。















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