2026年9月26日、ローマ教皇レオ14世によって、フランス訪問中の25日にマクロン大統領ら政府・外交関係者へ行った演説で、AIが「機械の楽園」となり人間性を損なう危険があるとの警告があったと報じられました。(AP通信記事)
- 教皇は25日の演説で、AIによる「機械の楽園」が日常を覆い、人間性を損なう危険があると警告した。
- 演説ではAI開発者と規制に当たる政治指導者に対し、開発ペースを落とすよう訴えたと伝えられている。
- 26日のパリでのミサにはバチカン推計で70万人が集まり、事前登録の60万人を上回ったという。
26日、レオ14世はパリのシャンゼリゼ通りからコンコルド広場にかけて屋外ミサを執り行った。バチカンの推計では約70万人が集まり、事前登録の60万人を上回った。教皇は教皇専用車で約1.9キロのパレードを行い、説教では、信仰を自分の中にとどめず、出会う人々の渇きを癒やすほど外へあふれさせてほしいと呼びかけたという。
AIへの警告は、その前日の25日に行われた。マクロン大統領ら政府・外交関係者への演説で、教皇は「機械の楽園」が日常生活に入り込み、人々を条件づけていくなかで人間性を失わないためには、倫理的な識別力を養い、道徳的な善を見極める力を育てる教育が急務だと述べた。AP通信によると、AI開発者と、その規制に責任を負う政治指導者に対して、開発の減速も求めたという。
教皇は記者団に対し、自らのメッセージが受け止められていることを歓迎し、バチカンが始めたテック企業との対話が続くことを望むと語った。多くの企業が、AIが人類を置き換えたり損なったりするのではなく、人間のための道具であり続けるよう方策を探ることに前向きだとの見方も示したという。AP通信は、主要AI企業の一部が最近、減速を求める声に応じる姿勢を見せていると伝えている。
一方、米国ではトランプ政権が規制やAI開発の減速要求に否定的な立場を取っており、議論は割れている。
訪問は25日から28日までの4日間で、初日には2019年の火災後に再建されたノートルダム大聖堂で、教皇として初めて祈りを捧げた。25日夜には約8万人の若者がスタジアムに集まり、教皇はフランス語で「あなたたちはフランスの聖人だ」と語りかけた。フランスでは成人の洗礼が2016年から3倍の年1万3000件に増えたが、洗礼者数全体は1980年の51万3000人から2024年には18万6000人へ減っており、長期的な減少傾向は続いている。
ミサの会場選びについては、共和国の象徴であるコンコルド広場は政教分離の観点からふさわしくないとの批判も出ていた。














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