2026年8月27日、アメリカ合衆国のドナルド・トランプ大統領によって、五大湖の一つであるオンタリオ湖を米連邦政府の公式名称「レイク・アメリカ(Lake America)」に改名するという発表がありました。(大統領令)
- トランプ大統領は大統領令に署名し、内務長官(ダグ・バーガム氏)に対して30日以内に地理名情報システム(GNIS)の更新と連邦政府文書全般への反映を指示したとしている。
- 大統領令は、湖の最深部が米国領内に位置することや過去10年間で約40億ドルの生態系保護投資を行ったことを根拠として、米国が湖の大半を「所有する」との立場を示している。
- カナダ側はこの措置を拒否しており、カーニー首相は「オンタリオという名はカナダ建国および米国独立宣言より400年以上前から存在する先住民由来の言葉だ」と反論、カナダは「今も未来もオンタリオ湖と呼ぶ」との考えを示している。
トランプ大統領は2026年8月27日、オーバル・オフィスで大統領令に署名した。大統領令は2025年1月20日に署名した大統領令14172(「アメリカの偉大さを称える名称の回復」)に続く施策と位置づけられており、自然の名所を米国の功績にちなんで命名するという政権方針に基づくものだとしている。
大統領令はオンタリオ湖について、植民地時代から初期共和国時代にかけての通商・軍事上の要衝であったことや、1812年の米英戦争においてサケッツ・ハーバーなどで造船・海軍作戦の拠点となったことを列挙した。また、五大湖・セントローレンス水路システム全体が米国内で数十万人の雇用と年間数十億ドルの経済活動を支えているとしている。名称変更の実務については、内務省が地名委員会(Board on Geographic Names)と連携し、GNISから「Lake Ontario」の表記を削除して「Lake America」に置き換えることとされている。
一方、カナダ側の反応は強い反発で一致した。カーニー首相はSNSで「オンタリオ」という名称がウェンダット語の「オンタリィオ(美しく大きな湖)」に由来する400年以上前から使われてきた言葉であるとし、カナダは呼称を変えないとの考えを明確にした。ノバスコシア州のティム・ヒューストン州知事は今回の動きを「本物の愚行だ」と評した。
今回の改名措置は、カナダとの貿易交渉が決裂し相互報復関税の応酬が続く中でのものであった。米国による改名はあくまで連邦政府の文書・地図・契約等での使用に限られ、カナダに対して名称変更を強制する法的効力はないとする見方が専門家の間では一般的だとされている。2025年に「メキシコ湾」を「ガルフ・オブ・アメリカ」に改名した例と同様に、本措置がカナダとの外交・通商関係に与える実質的な影響については、引き続き注目が集まっている。









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