2026年8月6日、米国勢調査局(U.S. Census Bureau)(本部:メリーランド州スートランド)によって、郡単位で医療保険の加入状況を推計する「Small Area Health Insurance Estimates(SAHIE)」の2024年分が公表されました。65歳未満の無保険率は2023年から2024年にかけて65郡で低下した一方、427郡で上昇しています。(データツール)
- 2023年から2024年にかけ、無保険率は65郡で低下し427郡で上昇した。
- 郡別の無保険率の中央値は9.8%となり、前年の9.3%から切り上がった。
- 無保険率10%未満の郡は1300郡で、全体の41.4%まで割合が下がった。
SAHIEは、全米3143郡それぞれについて65歳未満の医療保険加入状況を単年で推計する唯一のデータで、郡単位の統計は性別と年齢層別に加え、メディケイドの受給資格など州・連邦の支援制度の基準に対応する所得水準別でも整理されている。州単位の推計には人種・ヒスパニック系別の加入状況も含まれる。
今回の公表からは、21〜29歳の年齢層に分けた推計が初めて加わった。推計は調査データに行政記録などを組み合わせたモデルによるもので、疾病対策センター(CDC)からも一部資金が出ている。
2024年の全米の状況を見ると、推定無保険率が10%を下回った郡は1300郡で、全体の41.4%を占めた。この割合は2023年が46.3%、2022年が45.2%であり、2年続けて低下したことになる。郡別の無保険率の中央値も2024年は9.8%と、2023年の9.3%、2022年の9.4%を上回った。前年に公表された2023年分では、無保険率が低下した郡が194、上昇した郡が85と低下が上回っていた。2024年分では上昇した郡が大幅に増え、傾向が反転した形になる。
年齢層別では、18〜64歳の就労世代の無保険率が低下した郡が73、上昇した郡が296だった。19歳未満の子どもについては、低下が9郡にとどまる一方、上昇は185郡に上る。男女別では、就労世代の女性の推定無保険率が同世代の男性を下回った郡が70.2%(2205郡)を占めた。前年の公表分では62.0%(1950郡)であり、女性の方が低い郡の割合が広がった形だ。
低所得層に絞った数字も示された。貧困基準の138%以下で暮らす就労世代の無保険率は、郡別の中央値が18.4%となり、2023年の17.7%を上回った一方、2022年の18.6%は下回った。138%という水準は、メディケイドの対象拡大を選んだ州で受給資格の目安とされてきた線であり、公的保険の適用範囲と無保険率の関係を見るうえで使われる指標となっている。
国勢調査局は、州・郡単位のカスタム集計表や主題図、時系列グラフを作成・ダウンロードできる対話型のデータツールも公開している。対象は2006年から2024年までで、地域区分や属性ごとに年次で確認できる。今回の公表はニュースリリースを伴わないティップシートのみの扱いとなっている。









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