2026年7月29日、Octapharma(本社:スイス・ラーヘン、会長兼CEO:Wolfgang Marguerre)によって、サウスカロライナ州ロックヒルに15億ドルを投じて米国初の製造拠点を建設するという発表がありました。1500人のフルタイム雇用を見込み、州の歴史でも最大級の民間バイオメディカル投資になるとしています。(プレスリリース)
- Octapharmaが15億ドルを投じ、米国初の製造拠点を建設する。
- サウスカロライナ州ロックヒルの50エーカー用地に1500人を雇用する。
- 血漿由来の治療薬や外傷ケア製品を米国内で生産する計画。
建設地はロックヒルのPalmetto Research Park内で、敷地は50エーカーに及ぶ。同社は世界最大級の民間の血漿分画メーカーで、これまで生産拠点は欧州に集中していた。稼働後は、血漿由来の治療薬という同社の中核製品を米国内で生産し、国内のバイオメディカル供給網を強化するとともに、世界の生産体制を補完する位置づけとなる。
ロックヒルの拠点では、出血の管理や外傷ケアに使う製品も生産する。これらは国家安全保障や緊急時への備えに関わる分野で、同社は海外のサプライチェーンへの依存を減らす効果を挙げている。今回の発表は、ロックヒル市とヨーク郡の担当者との計画・ゾーニング手続きを経たうえで、地元・州・連邦の関係者との連携のもとで行われた。
立地の理由として、先進的な製造業の集積という実績あるインフラ、深水港へのアクセス、主要な物流網への近さが挙げられている。加えて、技術系カレッジや大学に支えられたバイオメディカル・ライフサイエンス分野の人材層が、大規模な医薬品製造に必要な労働力を供給できると判断したという。
Marguerre会長兼CEOは、既存の治療薬と新製品のパイプラインによって今後の成長を見込んでおり、それを支えるために製造能力を拡充する必要があると説明。米国の国家安全保障の観点からも、国内で治療薬を生産・供給できる体制には大きな意味があると述べた。Tobias Marguerre副会長は、過去20年で商業体制と血漿ドナーセンターの網を米国内に築いてきたとしたうえで、新拠点によりFDA承認済みの治療薬の生産を、米国で提供された血漿と、それを必要とする患者の双方に近づけられると語った。
米国法人Octapharma USAのFlemming Nielsen社長は、ヨーク郡とロックヒルの関係者に加え、McMaster知事や州・連邦の議員団の支援に謝意を示し、人材や生命科学のエコシステム、ビジネス環境が決め手になったとした。Octapharmaはスイスのラーヘンに本社を置き、従業員は1万1000人超、117カ国で免疫療法、血液、クリティカルケアの各分野の患者に製品を届けている。米国内には190カ所の血漿ドナーセンターを持ち、米欧合計では200カ所を超える。研究開発拠点は7カ所、製造拠点は欧州に5カ所ある。着工式や工期の詳細は後日公表される。













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