2026年7月21日、Samsung Electronics Co., Ltd.(本社:韓国・水原、CEO:ロー・テムン)によって、ロボティクス事業を統合する新組織「RX(Robotics eXperience)事業部」を新設するという発表がありました。フィジカルAIへの本格参入を示す動きとして受け止められ、同日の株価は上昇しました。(CNBC報道)
- Samsung Electronicsがロボティクス事業部「RX」を新設した。
- RXはロー・テムンCEOが直轄し中長期戦略で商用化まで一貫して担う。
- 米国・中国・日本に研究拠点を設け、フィジカルAIへの参入を加速する。
Samsung Electronicsは7月21日、新たな成長領域を求めてロボティクス専門の事業部を設立すると明らかにした。新設される「RX(Robotics eXperience)事業部」は、同社が持つロボティクス関連の能力を集約し、中核技術の開発から商用化までを見据えた中長期戦略を推進する組織と位置づけられる。事業部はロー・テムン(TM Roh)CEOが直接統括する。同社はこの新組織について、ロボティクス能力を強化し、事業として一貫して育てていく狙いがあると説明している。
発表を受け、Samsung株は6.76%上昇し、韓国の代表的な株価指数KOSPIも約4%高となった。今回の組織新設は、同社が「フィジカルAI(物理世界で動作するAI)」への参入を強めていることを示す動きとして市場に受け止められた。AIをソフトウェアの領域にとどめず、ロボットなど現実世界で動く機械に応用する分野は、テック大手が相次いで注力しており、Samsungもその競争に本格的に加わる形となる。
ロー氏は今月、韓国・晋州での説明会で、亀尾(クミ)拠点を含む嶺南(ヨンナム)地域に約60兆ウォン(約407億ドル)を投資する計画を明らかにしていた。このうち19兆ウォンは、グループのIT子会社Samsung SDSと連携し、フィジカルAIインフラとヒューマノイド(人型)ロボットの製造施設を開発するために亀尾に充てられる。
Samsungは2024年後半に、韓国のロボット企業RainbowRobotics(レインボーロボティクス)への出資比率を引き上げ、筆頭株主となっていた。今回のRX事業部新設は、こうした一連の投資の延長線上に位置づけられる。
新設されるRX事業部は、米国・中国・日本に研究拠点を設けることを目指すとしている。北米・アジアの主要市場で研究開発体制を構築することで、フィジカルAIとロボティクスの技術開発を加速させる考えだ。半導体・スマートフォン・家電で世界的な地位を築いてきたSamsungにとって、ロボティクスは次の成長の柱を担う新事業となる。












コメントを残す