2026年7月6日、Solstice Advanced Materials, Inc.(本社:米ニュージャージー州モリスプレインズ、社長兼CEO:David Sewell)によって、特殊化学大手のElement Solutions, Inc.を、純有利子負債の引き受けを含め総額約145億ドルで買収する最終契約を結んだという発表がありました。(プレスリリース)
- SolsticeがElement Solutionsを総額約145億ドルの現金・株式で買収する。
- 半導体やAIインフラ、データセンター冷却など先端素材の統合基盤を築く。
- 2027年前半の完了を目指し、統合後はElement株主が約44%を保有する。
今回の買収は、現金と株式を組み合わせた取引で、Element Solutionsの純有利子負債の引き受けを含めて約145億ドルと評価される。Solsticeは、この統合により、電子材料やAIインフラなどの高成長市場での存在感を高め、業界をリードする先端素材プラットフォームを築くことを狙う。両社を合わせた2025年の売上高は約68億ドルで、調整後EBITDAマージンは、相乗効果を織り込んで26%になるとしている。
両社の組み合わせは、半導体の製造・実装・組み立てにまたがる統合的な電子材料プラットフォームを生み出す。あわせて、チップやデータセンターの冷却に向けた熱管理の分野も広げる。Elementは、配合技術や研究開発、技術サービス、深い顧客基盤を持ち込み、Solsticeの化学・応用開発・冷媒ソリューション・高機能材料の強みを補完するという。Elementが持つ「Kuprion ActiveCopper」などの高成長技術も、規模拡大によって加速するとしている。
統合後の企業は、電子材料や実装、熱管理の能力を、データセンター冷却や冷媒の応用と結びつけ、AIインフラへの関与を広げる。より高性能なチップや実装技術から、効率と信頼性を高める冷却まで、先端コンピューティングの幅広い領域で顧客を支えるとしている。Solsticeが持つ、米国で唯一の原子力燃料向けウラン転換サービスなどの特殊事業も引き継ぐ。
両社の取締役会は全会一致で承認しており、規制当局や株主の承認などを経て、2027年前半の完了を見込む。統合会社は「Solstice」として事業を続け、David Sewellが社長兼CEOを務める。ElementのBen Gliklich CEOを含む3名がSolstice取締役会に加わる。















コメントを残す