2025年12月、ニュージャージー州環境保護局(DEP)は、「自然による気候解決(Natural Climate Solutions)」助成プログラムの一環として、総額約1,100万ドル(約16億円)を3つの炭素隔離プロジェクトに対して交付すると発表しました。対象となったのは、ストーンハーバー(Stone Harbor)、スタッフォード(Stafford)、モントクレア(Montclair)の3地域です。
- ニュージャージー州が、沿岸湿地と都市樹木の再生を通じた気候対策に資金提供。
- 総額1,100万ドルを3つのプロジェクトに配分、州内の炭素吸収源(カーボンシンク)を強化。
- 助成金はRGGI(地域温室効果ガスイニシアティブ)からの収益で構成。
■ ストーンハーバー:Scotch Bonnet Island再生プロジェクト
- 助成額:約275万ドル
- 実施団体:The Wetlands Institute
- 内容:13,000立方ヤードの浚渫土砂を利用し、約4.8エーカーの干潟植生を復元。
- 目的:海面上昇で損なわれた湿地の再生と炭素吸収能力の回復。
- コメント:湿地研究所のレノア・テデスコ所長は「このプロジェクトは自然に基づいた海岸回復策の実例になる」と述べた。
■ スタッフォード:Popular Pointにおけるレジリエンス向上プロジェクト
- 助成額:500万ドル
- 実施主体:スタッフォード郡
- 内容:23エーカーの塩性湿地を回復し、高潮・海面上昇への自然防御機能を強化。
- 目的:地域インフラの保護、野生生物の生息地再生、「ブルーカーボン」蓄積の促進。
- コメント:ロバート・ヘンケン市長は「このプロジェクトは地域計画と連携して実現した成果であり、将来の備えとして重要」と語った。
■ モントクレア州立大学:Green Canopy都市林プロジェクト
- 助成額:約300万ドル
- 内容:キャンパス内の老朽・病害樹を伐採し、910本の新規植樹を実施。
- 目的:炭素隔離、ヒートアイランド効果の緩和、大気・水質改善。
- コメント:クリーンエネルギー・持続可能性分析センターのパンカル・ラル所長は「都市内での炭素吸収源を拡充し、気候レジリエンスを高める」と述べた。
今後の助成と申請について
現在進行中の第2ラウンドでは、残額約1,900万ドルが利用可能。申請は先着順のローリング受付方式で行われており、対象は以下の2分野:
- ブルーカーボン:沿岸湿地、塩性湿地、海草の再生・保全
- グリーンカーボン:森林再生、都市樹冠の拡充、水質改善を伴う植栽など
申請や詳細は 公式ページ を通じて確認可能。書類提出は州の電子申請システム「SAGE」経由で行う必要がある。
プログラム背景
この助成プログラムは、ニュージャージー州が2050年までに温室効果ガス排出量を2006年比で80%削減するという気候目標の一環。RGGI(地域温室効果ガスイニシアティブ)への参加によって得られる収益を再投資し、脱炭素社会と自然保護の両立を進めている。
環境保護局のショーン・ラトゥレット局長は「この取り組みは、将来のニュージャージーにとって持続可能な経済と自然環境の両立を支える」と述べた。













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