2025年10月、Port Authority of New York and New Jersey(PANYNJ)によって、ニューアーク・リバティ国際空港の「AirTrain Newark」を刷新する総額35億ドルの再開発計画が正式に着工されたと発表がありました。
- 1996年から稼働している旧エアトレインを、2.5マイルの最新自動搬送システムに全面更新。
- 完成予定は2030年で、1日最大5万人の利用に対応する設計。
- 空港の近代化に加え、全米的な航空管制官不足によるフライト遅延問題も続く中での着工。
今回のプロジェクトは、急増する空港利用者数に対応し、老朽化したエアトレイン(1996年導入)を現代の需要に応じた形で全面的に更新するもの。新しいシステムは1日最大5万人に対応し、現在の1日3万3,000人から大幅なキャパシティ増加が見込まれている。
この新エアトレインは、最新鋭の自動搬送システム(自動運転)を採用し、空港内の各ターミナル、鉄道駅、駐車場などをスムーズに結ぶ。とくに新しいTerminal Aへのアクセスは格段に向上し、これまでの徒歩15分を解消できるルート構成になっている。
計画は段階的に進められ、現在のシステムは新エアトレインが稼働する2030年まで基本的に運用継続。ただし、今後28カ月間に断続的な運休が発生する予定で、夏季や年末年始のピーク時は避けられる見込み。
導入には以下のような主要プレイヤーが関与している:
- ドッペルマイヤー社(設計・建設・運用保守)
- スタンテック社(施設設計と現行システムの廃止設計)
- Tutor Perini/O&G(JV)(高架ガイドウェイと3駅の建設)
新システムは「EWR Vision Plan」の中核を成し、ターミナルBの再開発、老朽化したタクシーウェイや空港内道路網の近代化とも連動。ニュージャージートランジットやアムトラックと接続する鉄道駅の拡張も進められており、ニューアークやエリザベスなど歴史的に交通アクセスが不十分だった地域への恩恵も期待されている。
一方で、空港全体の機能強化に向けたこの着工は、アメリカ国内で続く連邦政府のシャットダウンや航空管制官の人員不足によるフライト遅延といった課題とも交錯している。
交通長官ショーン・ダフィー氏によると、施設によっては人員が一時的に50%減少するケースもあり、ナッシュビル、ボストン、ダラス、シカゴ、フィラデルフィア、そしてニューアーク空港などで遅延が日常化しているという。
さらに、FAA(連邦航空局)はニューアーク空港のフライト数制限を2026年秋まで延長する方針を発表しており、混雑緩和と効率化に向けた対応が続く中での再開発となっている。
















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