2026年7月16日、Saronic(本社:テキサス州オースティン、共同創業者兼CEO:Dino Mavrookas)によって、テキサス州ブラウンズビルに次世代造船所「Port Alpha」を建設するという発表がありました。投資額は30億ドル超で、最大1万人の直接雇用が見込まれています。(プレスリリース)
- Saronicがブラウンズビルに30億ドル超の造船所を建設する。
- 最大1万人の直接雇用を見込み、2028年の稼働を目指している。
- 当初の敷地は835エーカーで、約4400エーカーまで拡張できる。
ソフトウェア主導の造船と自律型の海上システムを前提に設計されたPort Alphaは、ブラウンズビル港の835エーカーに構え、将来は約4400エーカーまで広げる余地があるとされている。造船所と製造施設を備え、全長850フィート級までの船舶を建造できる想定で、拡張後には1200フィートを超える船の建造も視野に入る。数百エーカーに及ぶ水際の用地、深水航路への接続、複合輸送のインフラが整っている点が特徴で、着工は2026年、稼働開始は2028年が見込まれている。
立地選定には1年を要し、東海岸、西海岸、湾岸の候補地を比較し、労働力の確保、インフラの整備状況、用地の規模、物流、拡張余地を審査したうえでブラウンズビルが選ばれた。同社は、地域経済への波及効果をキャメロン郡で1600億ドル超、テキサス州全体で2645億ドルと見積もっており、テキサス近代史でも最大級の経済開発案件になると位置づけている。
雇用は今後10年で最大1万人を想定する。溶接や機械加工といった技能職から、ロボティクス、ソフトウェア工学、船舶設計といった専門職まで幅が広い。州やキャメロン郡、地域の技術系カレッジや州立大学と連携し、職業訓練や見習い制度を整えて人材の供給網を作る方針で、南テキサスを先進的な海事製造の拠点にする構想を示している。
Mavrookas CEOは、米国の海事分野の将来は再び船を造れるかどうかにかかっているとし、第二次世界大戦以来の速さと規模で船を届けるために、産業能力と人材、製造上の優位を立て直す取り組みだと述べた。Greg Abbottテキサス州知事は、完成すれば約1万人が働き、年間およそ7億5000万ドルの給与が州民に支払われることになると評価した。
背景には、米国の造船能力の再建を掲げる連邦の動きがある。発表では、海事分野の競争力回復に関する大統領令に続き、SHIPS for America ActやMaritime Action Planといった施策が打ち出されてきたことに触れ、商業と防衛の双方の需要に応える国内生産能力の拡大が狙いだとしている。Saronicは2025年初めにルイジアナ州フランクリンの造船所を取得し、3億ドルを投じて30万平方フィートの生産能力を追加中で、同拠点では全長180フィートの自律型船舶「Marauder」の生産を続ける。











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