2025年9月、OpenAIのアプリケーション部門CEOであるフィジ・シモ氏によって、2026年半ばに向けて新たなAI主導の採用プラットフォーム「OpenAI Jobs Platform」を立ち上げる計画が発表されました。
- OpenAIがAIスキルに特化した人材マッチングプラットフォームを発表。
- LinkedInと競合するかたちで、人材採用市場への本格参入を狙う。
- 独自のAI認定プログラム「OpenAI Academy」も今年後半に試験展開される予定。
OpenAIが進める新しい採用プラットフォーム「OpenAI Jobs Platform」は、従来の職歴や肩書に依存せず、応募者の「実際のスキル」や「AIへの理解度」を重視する構成となる予定だ。企業がAIに関するスキルを持つ人材をより的確に見つけられるよう設計されており、大企業から地方自治体まで幅広く活用されることが見込まれている。
このプラットフォームの中核となるのが「OpenAI Academy」で、AIリテラシーの証明となる認定制度を導入。2025年末にはパイロットプログラムを開始し、2026年以降の本格展開を目指すという。
この動きは、LinkedInの動きと対照的だ。LinkedInは、すでに「Hiring Assistant」というAI採用支援ツールを一部顧客向けに提供してきたが、これを2025年9月末までに英語圏で広く展開する計画を発表したばかり。Hiring Assistantは、InMailを通じた事前スクリーニングや、応募者のプロフィールや履歴書、回答内容の分析をAIが自動的に行う“エージェント的”な存在として進化を遂げている。
OpenAIとLinkedInの関係も複雑だ。LinkedInはOpenAIの初期投資家であるリード・ホフマン氏によって共同創業されており、LinkedInの親会社であるMicrosoftはOpenAIの最大の出資者でもある。
採用市場におけるAI活用はますます加速しており、iHireの調査では、7割近い企業が求人ボードを主要な採用手段として使い続けているとされる一方で、今後はAIを活用した機能(メッセージ送信、スキル評価、面接スケジューリングなど)への期待も高まっている。
しかし、課題もある。Express Employment ProfessionalsとHarris Pollによる調査では、求職者の73%が「生成AIを使う企業には応募したくない」と回答。AIを使った採用に対する抵抗感が依然として根強いことがわかっている。
OpenAIがこの領域でどこまで存在感を示せるかは、ユーザー数の獲得、マッチング精度、認定制度の拡充などにかかっており、LinkedInのネットワーク効果やMicrosoftとの連携を超えるには大きな挑戦が必要となりそうだ。















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