2025年7月、AI向けクラウドインフラを提供する米CoreWeave社は、米データセンター運営会社のCore Scientificを約90億ドル(約9兆円相当)の株式交換による取引で買収すると発表しました。取引は2025年第4四半期に完了する見通しです。
概要
この買収により、CoreWeaveはCore Scientificが保有する広大なデータセンター資産(総容量1.3ギガワット)を自社インフラとして取り込み、将来的な1ギガワット分の拡張余地も確保することとなる。両社は以前から高性能計算インフラをめぐる契約関係にあり、今回の統合はその延長線上にある形です。
詳細
- この買収は株式交換方式で行われ、Core Scientificの株主には1株あたりCoreWeaveの0.1235株が割り当てられる。
- 買収額は昨年、Core Scientificが拒否した5.75ドルの買収提案と比べて大幅に高い、1株あたり20.40ドルに相当する。
- 今回の統合により、CoreWeaveは今後15年間で100億ドル相当のリース契約を削減できると見込んでおり、CEOのマイク・イントレイター氏は「今後は家賃を払わなくていい」とコメントしている。
- これは、同社の収益性と運用効率を大幅に引き上げる要因となる。
- 一方、市場の初期反応は厳しく、発表当日の株式市場ではCoreWeaveの株価が約2~3%、Core Scientificは13~18%下落した。
- とはいえ、買収交渉報道が出た6月末以降はCore Scientificの株価が大きく上昇しており、発表時点でも1カ月前と比べて25%のプラスを維持している。
- CoreWeaveは、NVIDIAのGPUインフラをレンタル形式で提供することで急成長中の企業で、顧客にはMicrosoftなどの大手も含まれる。
- 今年3月に上場して以来、株価は約4倍に跳ね上がっており、市場からの期待は非常に高い。
- 日本企業にとっては、AI分野におけるインフラ提供ビジネスの競争が一層激化していることを示す動きとして注目される。
- とくに、GPUクラウドやデータセンター需要が高まる中、CoreWeaveのようなプレイヤーがどのように市場を掌握していくかは、AI戦略を考えるうえでも見逃せないポイントとなる。















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