2026年9月1日、SBエナジー(SB Energy, Inc.)(本社:カリフォルニア州レッドウッドシティ)によって、ナスダック・グローバル・セレクト・マーケットおよびナスダック・テキサスへの新規株式公開(IPO)を目的とするForm S-1登録届出書を米証券取引委員会(SEC)に公式提出するという発表がありました。(プレスリリース)
- ティッカー「SBE」での上場を申請。調達目標は50〜70億ドル、企業価値は500億ドル超との観測がある。
- NVIDIAは計30億ドルの出資を約束。OpenAIには400万株のワラントが付与され、一定条件下で取締役会指名権も認められるとしている。
- 2026年上半期の売上高は1億3,870万ドルと66.4%増加した一方、純損失は32億1,000万ドル。AIへの地域反対や技術陳腐化などもリスクとして開示している。
SBエナジーはソフトバンクグループ(9984.T)が多数株を保有するAIインフラ企業で、データセンターと太陽光発電・蓄電池を一体開発する「電力ファースト」モデルを掲げている。現在、テキサス州とオハイオ州を中心に合計8.8ギガワット規模のデータセンター容量を契約・建設中であり、電力プロジェクトは5.5ギガワット(交流換算)が稼働中・建設中・契約済みとされている。上場後もソフトバンクが支配株主の地位を維持するとしている。
今回のIPOでは、共同主幹事にJPモルガン、ゴールドマン・サックス、モルガン・スタンレー、シティグループ、みずほが名を連ねており、三菱UFJやSMBC日興証券なども共同引受け幹事として参加する予定とされている。また英国在住の個人投資家向けにはMarex Financialのプラットフォームを通じた公募も計画している。上場時期は未確定だが、WSJによれば早ければ9月中を目指しているとされている。
オハイオ州では、NVIDIAが2026年8月に1,050億ドルの資金提供を発表したオープンAI向けデータセンターの建設をSBエナジーが担当する予定とされ、CEOのリッチ・ホスフェルド氏はCNBCのインタビューで「NVIDIAの参加は投資適格格付けの取得や資金調達のアンロックに役立つ」と述べたとしている。S-1の届出書では同社が「OpenAIに実質的に依存している」と明記しており、顧客集中リスクも開示されている。
AIインフラ投資への旺盛な需要を背景に、データセンター関連のIPO市場は活況が続いている。競合のコアウィーブ(CoreWeave)の株価は昨年の上場以来2倍超に上昇しており、スイッチ(Switch)も第4四半期を目標にIPOを検討しているとされている。もっとも、SBエナジーはデータセンター事業から現時点では収益を上げておらず、登録届出書にはデータセンター建設の遅延や地域社会の反対運動、AIへの逆風、技術の陳腐化といった事業リスクも詳細に開示している。
登録届出書の効力発生はSECの審査を経て確定される予定で、最終的にIPOが実施されるかどうかは市場環境等に左右されるとしている。












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