2026年7月15日、3M Company(本社:ミネソタ州セントポール、会長兼CEO:William Brown)とMicrosoftによって、AIデータセンター基盤と企業変革を推進する戦略的パートナーシップを結ぶという発表がありました。(プレスリリース)
- MicrosoftがAzureに3MのEBO光接続技術を初採用し、敷設と保守を効率化する。
- EBOは接触不要の拡張ビーム光接続で、設置が速く汚れに強く保守も容易になる。
- 3MはMicrosoftのAIと基盤を導入し、受発注や与信管理などの業務を自動化する。
今回の提携では、Microsoftのデジタル基盤・ハイパースケールインフラと、3Mの材料科学・精密製造を組み合わせ、AI活用の加速と、クラウドおよびAIワークロードの拡大を支える物理ネットワークの強化を目指すとのこと。Microsoftは、AzureのクラウドおよびAIインフラを担うハイパースケーラーとして、3MのEBO(拡張ビーム光接続)技術を初めて採用する事業者となる。
EBO技術は、従来のコネクターで必要だった直接接触の代わりに拡張ビーム方式の光インターフェースを用いることで、光ファイバー接続を素早く設置でき、汚れに強く、保守しやすくする設計となっている。これにより、頻繁な清掃や点検の必要性を抑えつつ、高密度で大量に敷設する環境でも安定した光性能を保てるとしている。Microsoftによる初期利用では、特定の環境でネットワーク敷設の期間短縮につながる可能性が示された。
3Mは、AI向けインフラを構築するハイパースケーラーやデータセンター事業者からの需要拡大に応えるため、EBO技術の生産を拡大している。長年の材料科学と精密製造の知見を基に、大量導入向けのシングルモード拡張ビーム光技術を進化させ、業界での標準化と普及を後押しする「EBO Multi-Source Agreement(MSA)」の設立にも関った。
企業変革の面では、3MがMicrosoftのAI・デジタル機能を、カスタマーサービス、財務、営業、マーケティングなどの重点領域に導入する。具体例として、新設の「Microsoft Frontier Company」がエンジニアを派遣し、3Mのグローバル・ビジネス・サービス部門と共同で、与信チェックや滞納評価、システム更新を担うAIエージェント型ワークフローを構築する。人間が確認・承認する仕組みと専用の監視ダッシュボードを備え、手作業の削減とキャッシュフローの改善が見込まれる。
Microsoftのクラウドサプライチェーン・エンジニアリング担当コーポレートバイスプレジデント、Cliff Henson氏は、自社の技術と3Mなどパートナーの進歩を組み合わせ、より速く展開でき耐障害性が高く、AIの規模に対応するデータセンターを築いていると述べた。3Mの執行副社長兼最高戦略責任者、Jon Van Wyck氏も、AIを成長や顧客体験の向上、業務効率化を進める強力な手段と位置づけ、今回の協業で自社の最適化とAIの未来を支える基盤の双方を前進させると語った。
















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