2025年12月、プラダ グループ(本社:イタリア・ミラノ、代表:パトリツィオ・ベルテッリおよびミウッチャ・プラダ)によって、ミラノのファッションブランド「ヴェルサーチェ」を約13億7500万ドル(約12億5000万ユーロ)の現金で買収したと発表がありました。
- ヴェルサーチェはプラダ傘下となり、ミウミウやチャーチと同じグループに加わることとなった。
- 買収により、ヴェルサーチェの低迷していた業績の立て直しが期待されている。
- 製造面では、プラダのイタリア国内の生産体制にヴェルサーチェも組み込まれる予定。
今回の買収は、各国の規制当局からの承認を経て正式に完了した。これにより、セクシーで大胆なスタイルが特徴のヴェルサーチェが、“アグリー・シック”で知られるプラダや若年層向けブランド・ミウミウと同じ屋根の下に入る形となった。
ヴェルサーチェは2018年に米カプリ・ホールディングス(マイケル・コースやジミーチュウを保有)により20億ドルで買収されたが、パンデミック以降の「静かなラグジュアリー」トレンドに乗り切れず、苦戦が続いていた。今回の買収で得た資金は、カプリ側が負債返済に充てるとのこと。
プラダ側はヴェルサーチェを「市場でのパフォーマンスが不十分だが、成長余地が大きいブランド」と評価。エグゼクティブ・チェアマンには、ミウッチャ・プラダの息子であり、グループのマーケティング責任者でもあるロレンツォ・ベルテッリ氏が就任する予定だそうです。
デザイン面では、2025年9月のミラノ・ファッションウィークでデビューした新クリエイティブ・ディレクター、ダリオ・ヴィターレ氏によるコレクションが登場。かつてミウミウのデザイン責任者を務めていた彼の起用は、買収とは無関係ながら注目を集めていた。
プラダは既に、スカンディッチ(イタリア・トスカーナ州)のレザー工場にてヴェルサーチェの製品生産の準備を進めている。この工場では既にプラダやミウミウのバッグも製造されており、製造ノウハウを活かしてスムーズな統合が見込まれている。
また、プラダは今年だけで6000万ユーロをサプライチェーンに投資し、シエナ近郊に新しい革製品工場、ペルージャ近郊にニット製品工場を建設したほか、英国のチャーチ製靴工場の生産強化、トスカーナの既存工場拡張なども実施。2019年からの累計投資額は2億ユーロに達している。
職人育成にも力を入れており、25年前から運営するアカデミーでは、これまでに570人の新たな職人を輩出。昨年は訓練生の70%がプラダに採用され、今年は訓練生の数が28%増の152人となったとのこと。
















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