2025年7月1日、アメリカ合衆国上院において、ドナルド・トランプ大統領が提案した税制・歳出に関する超大型法案「One Big Beautiful Bill Act」が、共和党主導で可決されたと報じられました。上院での票数は賛否同数の50対50となり、副大統領であるJD・ヴァンス氏が決定票を投じて可決となったそうです。
概要
この法案は、トランプ政権の2期目の柱とされる内容で、過去に導入された一時的な大型減税の恒久化、国家安全保障費の大幅増額を含む一方、連邦のセーフティネット(低所得者向けの支援制度)に対する過去最大規模の削減を行うというもの。次は下院での採決が控えており、7月4日までに大統領の署名を受けることが目標とされている。
詳細
- 法案は上院での通過までに24時間以上に及ぶ審議を要し、共和党内でも賛否が割れる中、アラスカ州選出のリサ・マーカウスキー上院議員がギリギリで賛成に回ったことで同数票に。
- マーカウスキー議員は「最も苦しく、苛酷な24時間だった」と述べ、メディケイド(低所得者向けの医療保険)への影響に強い懸念を示した。
- 上院ではメイン州のスーザン・コリンズ議員、ノースカロライナ州のトム・ティリス議員、ケンタッキー州のランド・ポール議員が反対票を投じ、民主党全議員とともに法案に反対した。
- 一方、下院ではすでに一票差で初期バージョンが可決されており、今回の上院修正版が再度承認されるかは不透明。
- 共和党指導部は7月4日の大統領署名を目指しているが、欠席が出ない状態でもわずか3票しか失えない状況で、ハードラインの財政保守派や、メディケイドの大幅削減に懸念を持つ穏健派の説得が必要とされている。
- また、この法案に対し、かつてトランプ氏の選挙を支援し「コスト削減担当」とされたイーロン・マスク氏が強く反対を表明。
- 再生可能エネルギーや電気自動車支援策への打撃を理由に、共和党候補者への対抗馬支援や新党設立までを示唆しており、政界に緊張が走っている。
- 悪天候によるフライトのキャンセルや遅延も、議員の出席状況に影響を与える事態となっており、最終的な採決に向けて波乱が予想される。











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