2026年5月、トヨタ自動車株式会社(本社:愛知県豊田市、代表取締役社長:佐藤 恒治)によって、アメリカ・テキサス州サンアントニオの製造キャンパス拡張に向け、新たな完成車組立施設「Project Orca」の建設計画が申請されたと発表がありました。(公式資料)
- テキサス州サンアントニオの製造キャンパス周辺で、20億ドル規模の新施設建設が検討された。
- 新たな完成車組立ラインを導入し、平均年収8万8,000ドル超の雇用2,000人創出が見込まれた。
- 2026年に建設を開始し、2028年に開設、2030年に稼働開始する計画とされた。
今回の計画は「Project Orca」と呼ばれ、トヨタがテキサス州会計検査官に申請した内容によって明らかになったもの。新施設では完成車の組立ラインを新たに導入する想定で、トヨタのサンアントニオ製造キャンパスに併設、または近接した場所での立地が求められた。
トヨタは現在、候補地を比較検討している段階であり、計画は「非常に競争の激しい」立地選定プロセスの一部とされた。判断材料として、電力などのインフラ、許認可費用、輸送インフラ、熟練労働者へのアクセス、人材育成支援、税制面での優位性などが挙げられた。
この計画に対して、トヨタはテキサス州の「Jobs, Energy, Technology and Innovation Act」に基づく州・地方のインセンティブを申請した。申請額は約3,700万ドルで、新たな製造施設の整備に関連する助成金や融資が含まれた。
建設は2026年末までに始める必要があるとされ、2030年の生産開始に向けた重要な節目として位置づけられた。施設は2028年に開設され、当初は320人の従業員でスタートし、2030年の本格稼働時には2,000人規模の雇用につながる見込みとなった。
また、トヨタは声明で、「販売する場所で生産し、生産する場所で調達する」という生産方針を示し、北米地域への長期的な投資、地域雇用、サプライヤーとの連携を重視する姿勢を示した。近年、トヨタはケンタッキー州やインディアナ州での増産投資、ノースカロライナ州リバティでのEVバッテリー工場開設など、アメリカでの生産体制を着実に広げている。
なお、サンアントニオではすでに「Project Iceberg」と呼ばれる5億3,100万ドル規模の拡張工事も進められている。こちらはリアアクスル組立や駆動系部品に関する50万平方フィート規模の施設であり、今回の「Project Orca」とは別の計画とされた。











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