ニューヨーク・フラッシングで、今年も世界中のテニスファンが注目する「USオープン」が始まりました。大会はグランドスラム(4大大会)の最終戦にあたり、男女ともに世界トップ選手が集結します。【スケジュール】
会場の魅力と立地
USオープンの会場は、地下鉄「Mets-Willets Point」駅からすぐというアクセスの良さも魅力です。
- 駅を降りて左に進めばメジャーリーグのニューヨーク・メッツの本拠地「シティ・フィールド」。
- 右に進めば、世界が注目するUSオープンの会場が広がります。
メイン会場はアーサー・アッシュ・スタジアムとルイ・アームストロング・スタジアムの2つ。さらに「グランドスタンド」やその他の中規模コートもあり、どこでも熱戦が繰り広げられます。特に初日や2日目にはトップ選手でも小さめのコートで試合を行うことが多く、観客は間近で観戦できるのが魅力です。
ファンウィークの楽しみ方
本戦開始前の「ファンウィーク」は、USオープンならではの体験ができる特別な期間です。
- 予選が行われるため、将来のスター候補や実力者の戦いを無料で観戦可能。
- 有名選手たちもウォーミングアップや練習試合を公開しており、普段アリーナでしか見られないトップ選手を数メートル先で間近に見られるチャンス。
- 子供向けイベントやファンサービスも充実しており、大きなテニスボールにサインをもらおうとする子供たちの姿も多く見られます。
- 個人的には、予選が終了している最終日(土曜日が多い)に行くのがオススメです!
何よりも、ファンウィークは無料で入場可能という大きな魅力があります。ただし、場合によっては飲食ブースがまだ営業していないこともあり、名物カクテル「ハニーデュース」などを楽しめない可能性があります。この点だけはやや残念ですが、それを補って余りある体験ができます。


注目の女子選手
女子テニスは世代交代とスター選手の競演が魅力です。
- アリーナ・サバレンカ選手とイガ・シフィオンテク選手:近年の女子テニスを牽引する二強。パワフルなサバレンカと戦術的なシフィオンテクの対比は見どころです。
- ココ・ガウフ選手:アメリカの若手スター。すでに世界ランキング上位に食い込み、地元開催のUSオープンでさらなる飛躍が期待されます。
- マディソン・キーズ選手:2017年に同大会を準優勝しているアメリカの人気選手。今年はオーストラリア・オープンを制し、充実したシーズンを過ごす中で、注目が集まります。
- ビーナス・ウィリアムス選手:女子テニス黄金期の立役者が45歳にしてワイルドカードで本戦出場が決定!筆者が高校生の頃からプロ選手を続けるレジェンド(2000年&01年大会優勝者)が、どこまで奮闘するのか目が離せません。
女子の試合はスピード感がありながらも、ラリーの多さや技術のバリエーションも豊富で、観戦する楽しさが広がります。
注目の日本人選手
現時点で、本戦に出場が決定しているのは二人。現在予選通過が期待される伊藤あおい選手など、是非応援したい所ですね。
- 大阪なおみ選手:かつてあの女王セリーナ・ウィリアムスを下して、USオープン優勝を果たした日本のスター。復帰戦以降の活躍に大きな期待が集まります。
- 内島萌夏選手:静岡県出身のトップ100選手。今回も本戦出場が決定している有力なプレイヤーに期待がかかります。
- 伊藤あおい選手:今後の活躍が期待される、トップ100入りしている日本の新星。現在予選ラウンドで奮闘中!
彼女らの活躍は、日本のテニスファンにとって嬉しい話題となるでしょう。

注目の男子選手
男子テニスは、約20年にもわたって続いた「ビッグフォー」の時代から、新時代に突入しました。
- ビッグフォー:ロジャー・フェデラー、ラファエル・ナダル、ノバク・ジョコビッチ、アンディ・マリー。
- この約20年間、グランドスラム優勝者のほとんどが彼ら4人に独占されてきました。
現在、残るのは38歳のジョコビッチ選手。守備力の高さと驚異的な柔軟性で健在ですが、本人も「5セットの戦いは体力的に厳しい」と語っており、世代交代の波が押し寄せています。
その中で新時代を象徴するのが:
- カルロス・アルカラス選手:ドロップショットやネットプレーを織り交ぜる遊び心あふれるスタイルで観客を魅了。現在世界ランキング2位でグランドスラム優勝回数は5回。
- ヤニック・シナー選手:強烈なベースライナー。どのショットも威力があり、攻撃的で観る者を圧倒します。現在世界ランキング1位でグランドスラム優勝回数は4回。
両者はここ数年のグランドスラムをほぼ独占しており、「新しい独裁者」とも言われています。
また、アメリカ勢ではテイラー・フリッツ選手(近年トップ10常連)、ベン・シェルトン選手、フランシス・ティアフォー選手も注目株です。地元観客の声援を背に、彼らの躍進も期待されます。
さらに、2020年に同大会を準優勝している世界ランキング3位のアレクサンダー・ズべレフ選手にも、グランドスラム初優勝の期待がかかるほか、ビッグフォーを押しのけて同大会を優勝した経験のあるダニール・メドべデフ選手も人気選手の一人となっています。
注目の日本人選手
残念ながら、錦織圭選手は今大会に出場していません。しかし、日本からは複数の選手が参戦し、それぞれが注目を集めています。
- 西岡良仁選手:現日本のエース。長年トップ100に定着しており(最近は怪我の影響で150位前後)、左利きならではの多彩なショットで上位進出を狙います。
- 望月慎太郎選手:次世代を担う若手。ここ数年で着実に成長を遂げ、今大会でも世界の強豪相手にチャレンジします。現在予選ラウンドで奮闘中!
彼らの奮闘は、日本のテニスファンにとって大きな楽しみの一つとなるでしょう。

チケットの楽しみ方
USオープン観戦のコツは「いつ・どのチケットを買うか」にあります。
- 初日・2日目が狙い目:有名選手でも小さなコートで試合を行うため、間近で観戦できる可能性が高い。
- アドミッション(一般入場券):比較的安価で、メインスタジアム以外の試合を自由に観戦できる。トップ選手の試合に偶然出会えるのも魅力。
- 決勝ラウンド:高額チケットが必要だが、観戦できる試合数は限られるため、費用対効果を考えて選ぶ必要あり。
注意点として、飲食代はかなり高額です。水のボトル1本で7〜8ドルかかるため、持ち込みを工夫するのがおすすめです。
まとめ
テニスUSオープンは・・・
- 新旧スター選手の競演
- ファンとの距離の近さ
- 観戦スタイルの自由度
といった点で、他の大会にはない魅力を持っています。テニスファンなら誰もが憧れる舞台であり、ニューヨーク在住者にとっては「地元で世界最高峰の大会が見られる」という特権でもあります。


著者:小楠 仁啓
ニューヨークの日本クラブ大会で シングルス優勝・ダブルス準優勝 の実績を持ち、過去にはテニススクールでコーチを務めた経験 もあるテニス愛好家。観戦者の目線とプレーヤーの目線、両方からUSオープンの魅力をお伝えしています。
【動画】ファンウィークの様子
【動画】本戦の様子
















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