2025年5月、英エネルギー大手Shell, PLC.(本社:イギリス・ロンドン、CEO:Wael Sawan)が、同じく英BP, PLC.(本社:イギリス・ロンドン、CEO:Murray Auchincloss)の買収を検討していると、Bloombergが関係者の話として報じました。
概要
両社は現段階では正式な交渉には至っていないものの、Shell側は株価や原油価格の動向を注視しつつ、買収の可能性を探っている様子。もし実現すれば、今回の買収は石油業界の中でも最大級のM&Aとなる可能性がある。ShellはBPの時価総額下落や経営戦略の迷走を好機と見ており、タイミング次第では他社に先駆けて買収を仕掛ける構えもあるとのこと。
詳細
- Shellは最近、業務の簡素化と財務規律の強化を進めており、「自社の体制を万全にしたうえでなければ大型買収には踏み切れない」とCEOのWael Sawan氏もコメントしている。
- とはいえ、同社は年間10億〜20億ドルの範囲でM&A資金を確保しており、条件が整えば買収に踏み切る可能性は十分にある。
- 一方、BPは近年、再生可能エネルギー路線から石油・ガス回帰へと戦略転換を進めており、2023年末には米国での石油・ガス生産量を2030年までに50%以上増加させる方針を発表。
- しかし、第1四半期の利益は前年同期比で約半減し、14億ドルに落ち込んでいる。
- さらに、著名アクティビストファンドであるElliott Investment ManagementがBP株を5%取得し、経営陣に対する圧力を強めている。
- Shellにとっては、経営不安と株価低迷が続くBPは、戦略的に魅力的なターゲットとなっている。
- なお、BPは米国コンビニチェーン「ampm」や「Thorntons」などの運営も行っており、買収が実現すればShellの米国小売事業も一気に拡大する可能性がある。
- ShellとBPはそれぞれ、CSPの「2025年 米国コンビニトップランキング」において、Shellが38位、BPが5位にランクインしている。
- 現在、カナダのAlimentation Couche-Tard(Circle Kの親会社)と、7-Elevenを傘下に持つ日本のセブン&アイ・ホールディングスの間でも470億ドル規模の買収交渉が進行中と報じられており、コンビニ業界でも大型再編が加速中で、ShellとBPの動きも、その流れの一部と見る向きがある。














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