2026年7月21日、米商務省国際貿易局(ITA)(本部:ワシントンD.C.、国際貿易担当次官:William Kimmitt)によって、英国で開かれたファンボロー国際航空ショーで米国企業が関わる商業航空3件の契約署名を後押ししたという発表がありました。JetZero、Boeingの案件がそれぞれ中東、アジア、東アフリカの航空会社との間でまとまっています。(発表)
- JetZeroとGulf Airが次世代機Z4の先行予約へ基本合意書を交わした。
- BoeingとPhilippine Airlinesが787を最大20機購入する覚書を結んだ。
- Uganda Airlinesは787を4機と737 MAXを4機購入すると明らかにした。
舞台となったファンボロー国際航空ショーは、英イングランド南部ハンプシャー州で隔年開催される航空宇宙・防衛の商談展で、2026年は7月20日から24日まで行われた。今回ITAが取り上げたのは、JetZeroとバーレーンのGulf Air、BoeingとPhilippine Airlines、BoeingとUganda Airlinesの3件でとなる。
JetZeroとGulf Airは、次世代の全翼型機「Z4」の先行予約に関する基本合意書(LOI)に署名した。Gulf Airは路線網の拡大と機材効率の向上に向け、Z4の優先的な引き渡し枠を確保することに強い関心を示しているという。同社はJetZeroにとって中東のローンチパートナーにあたる。JetZeroは2026年6月、ノースカロライナ州グリーンズボロで47億ドル、800万平方フィート規模の製造・最終組立キャンパスの起工を迎えており、今後10年で1万4500人の雇用創出が見込まれている。
BoeingとPhilippine Airlinesは、787ドリームライナーを最大20機購入する覚書(MOU)を締結した。エンジンはGE AerospaceのGEnxを搭載する。両社の関係は80年に及び、Boeingは世界で最も歴史のある大手商業機メーカー、Philippine Airlinesはアジア最古の大手航空会社とされる。各社報道によれば、機種は787-10で、確定15機に購入権5機を加えた構成となっている。
Uganda Airlinesは787ドリームライナー4機と737 MAX 4機の購入を発表した。同社にとって737 MAXと787の発注は初めてで、東アフリカ地域で高まる旅客需要に対応する輸送力の確保が狙いとされる。報道では、機種は737 MAX 8と787-9で、Boeingへの直接発注としては初の案件と伝えられている。なお、787ドリームライナーはすべてサウスカロライナ州ノースチャールストンで製造されており、Boeingは2025年11月、787の増産に向けた10億ドルの拡張工事の起工を迎えた。最終組立用の120万平方フィートの新施設を含み、今後5年で現在9000人超の同州の従業員に1000人を上乗せする見通しとのこと。
Kimmitt次官は、これらの商談が米国の航空宇宙分野での主導的地位と、トランプ大統領の下での米国製造業の復調を裏付けるものだと述べ、米国の労働者と技術が世界で最も先進的な航空機を生み出し、輸出の拡大につながっていると強調した。ITAは米国企業の輸出拡大に向けた商談を支援しており、その窓口としてAdvocacy Centerを設けている。










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