2026年1月、京都フュージョニアリング株式会社(本社:東京都千代田区、代表取締役:小西 哲之)によって、米国エネルギー省(DOE)とフュージョンエネルギー分野での戦略的パートナーシップを締結したと発表がありました。(プレスリリース)
- オークリッジ国立研究所との連携で、増殖ブランケット実証施設「UNITY-3」を新設予定。
- 日米の官民連携によって、フュージョンエネルギーの社会実装と技術成熟を加速。
- 米国国家戦略「Fusion Science & Technology Roadmap」および日本の成長戦略にも基づいた国際連携。
今回の戦略的提携により、京都フュージョニアリング(KF)は、米国オークリッジ国立研究所(ORNL)と共同で、フュージョンエネルギーの実現に不可欠な「増殖ブランケット」技術の研究開発を本格化させる。中核となるのは、ORNL内に建設予定の統合研究施設「UNITY-3」。これは、トリチウム燃料の製造技術を担うブランケット性能を、実際の核融合反応に近い中性子環境下で検証する世界有数の研究プラットフォームとなる見込みだ。
UNITY-3は、すでに稼働・建設中の「UNITY-1」(日本・京都府久御山町)および「UNITY-2」(カナダ・オンタリオ州)で培った知見をベースに、日本の高いエンジニアリング技術と、米国の最先端科学研究の融合によって進められる。これにより、フュージョンパイロットプラントでの発電実証および将来的な商業化プラントの構築に向けた課題解決を目指す。
今回の提携は、DOEの「トリチウム・ブランケット開発プラットフォーム(TBDP)」とKFの「UNITY™プログラム」を結びつけるもので、米国の国家戦略「Fusion Science & Technology Roadmap」に基づいた技術ギャップの解消を目指す新しい公民連携モデルとされている。
日本でも、フュージョンエネルギーは政府の成長戦略の重点投資分野と位置づけられており、経済産業省には専門部署「フュージョンエネルギー室」が設置され、令和7年度の補正予算で1000億円超が計上されるなど、国家レベルでの支援が進んでいる。
また、KFとORNLの連携は、アイダホ国立研究所(INL)、プリンストンプラズマ物理研究所(PPPL)、サバンナリバー国立研究所(SRNL)など、複数のDOE関連研究機関との技術連携や相互補完を促進し、日米のフュージョンエコシステムの成長に貢献するものとして期待されている。
UNITY-3は、トリチウム増殖を担うブランケットの性能を、実機に近い条件下で検証する試験施設として、ORNL内に建設される。KFが日本・カナダで展開している「UNITY-1」「UNITY-2」と連携し、ブランケット・燃料サイクル・熱サイクルの各システム技術を統合して開発・検証を進める計画。2026年内には、カナダでのUNITY-2の運転開始も予定されている。
代表者コメント
ダリオ・ギル(米国エネルギー省 科学・イノベーション担当次官)
「フュージョンエネルギーは私たちの未来を変える可能性を秘めています。このパートナーシップは、信頼できる同盟国である日本との協力のもと、米国の競争力を強化し、実現に向けて着実な進展を遂げることを目指すものです。」
小西 哲之(京都フュージョニアリング株式会社 代表取締役会長)
「日米の長年の協力関係を基盤に、KFが有する統合エンジニアリングの専門性と米国の科学的知見を融合することで、社会にフュージョンエネルギーを届ける道筋をともに切り拓いていきたいと考えています。」












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