2026年1月、General Motors(本社:アメリカ・ミシガン州デトロイト、CEO:メアリー・バーラ)によって、これまで中国で生産されていたSUV「Buick Envision(ビュイック・エンビジョン)」の生産を、2028年からアメリカ・カンザス州カンザスシティにあるFairfax Assembly工場に移管することが明らかになりました。
- Buick Envisionの生産を2028年から中国から米カンザス州へ移管すると発表された。
- 現在の中国製モデルは47.5%の高関税が課されており、価格上昇と販売不振が発生していた。
- 生産移管は、米国内での投資拡大・雇用創出・関税回避を目的としたもの。
これまで「Buick Envision」は、GMと中国SAICの合弁工場である上海・金橋南工場で生産され、アメリカに輸出されていたが、トランプ政権下の対中関税政策により、47.5%もの関税が課されている。この内訳は、通常関税2.5%、Section 301関税25%、そして報復関税20%で構成されている。
こうした関税の影響を受け、GMは2025年に「Buick Envision」の価格を約2,000ドル引き上げ、目的地手数料(デスティネーションチャージ)も1,995ドルに増額。現在の2026年モデルは、前モデルより約5,000ドル高い価格設定となっている。
その結果、2025年第4四半期のEnvisionの販売台数は前年同期比▲60.9%の5,054台にまで落ち込み、年間販売でも▲11.4%の41,924台と苦戦していた。
この状況を踏まえ、GMは生産をアメリカ国内に移すことで、関税回避と販売回復を図るとともに、米国内での雇用創出・生産力強化を目指す構えだ。
GMは2025年6月に、電気自動車(EV)とガソリン車(ICE)の生産能力を強化するため、3州にある米国工場へ2年間で約40億ドルを投資する計画を発表しており、今回の生産移管もその一環とみられる。
また、北米市場向け製品戦略の見直しに伴い、GMは2025年通期で71億ドルの特別損失を計上予定で、そのうち11億ドルは中国合弁事業の再構築に関連するものとされている。
米国生産モデルの詳細や発売時期については、発売が近づいた時点で改めて公表される予定とのこと。










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