2025年12月、米国財務省および内国歳入庁(IRS)は、連邦税制の新制度に関するRevenue Procedure 2026-6を発表しました。
これは、2027年から始まる「One, Big, Beautiful Bill」に基づく奨学金提供団体(SGO)への寄付に対する個人向け税額控除制度に、各州が事前に参加表明(Advance Election)できるようにするものです。
- 2027年より、個人が小中学校の奨学金団体(SGO)に寄付した場合、最大1,700ドルの連邦税額控除が適用される。
- 税額控除の対象となるのは、州によって認定されたSGOへの現金寄付のみ。
- 各州は、IRSにSGOリストを提出する前に「参加表明(Advance Election)」を行うことが可能。
- 参加を希望する州は、2026年1月1日から所定のフォーム(Form 15714)を提出する必要がある。
この制度では、低〜中所得世帯の小中学生を支援するSGO(Scholarship Granting Organization)に対する現金寄付に対して、非還付型の連邦税額控除(上限1,700ドル)が認められる。
ただし、寄付先のSGOが税額控除の対象となるには、そのSGOが属する州が「参加州(Covered State)」として登録されている必要がある。さらに、その州が該当年度のSGOリストをIRSに提出していることが条件となる。
今回の発表では、州がSGOリストを出す前段階で、事前に「Advance Election(参加表明)」を行えるようにする制度が導入された。これにより、SGO側も早期に制度への準備を進めやすくなるとされている。
Advance Electionを行うには、Form 15714(Advance Election to Participate Under Section 25F for 2027)を使用し、2026年1月1日以降にIRSへ提出する必要がある。
今後、正式なSGOリストの提出期限や、その後の年間ごとの参加方法については、別途ガイダンスで通知される予定。
補足情報
- 対象年度:2027年(初年度)以降
- 控除額上限:年間1,700ドル(非還付型)
- 対象寄付先:各州が認定し、IRSに提出したSGOリストに掲載された団体
- Advance Election提出期間:2026年1月1日以降〜(締切は後日通知)
- 必要書類:Form 15714(IRS公式サイトで公開中)
- 追加ガイダンス:Notice 2025-70にて詳細を案内予定














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