2025年4月、株式会社アストロスケール(本社:東京都墨田区、代表取締役CEO:岡田 光信)によって、米国子会社Astroscale U.S.がアメリカ国防総省(DoD)の衛星に対する推進剤補給ミッションを実施するプロジェクトを進めていると発表がありました。
このプロジェクトは2026年に本格的に開始され、ミッション用衛星は2026年夏に打ち上げ予定だそうです。人工衛星に“宇宙で給油する”という新しい宇宙サービスとして注目されていますよね。(プレスリリース)
- アストロスケールの米国子会社が米国防総省の衛星向け燃料補給プロジェクトを推進。
- ミッション衛星「APS-R」は2026年夏に打ち上げ予定。
- 米宇宙軍の静止軌道衛星へ推進剤補給を2回実施する計画。
アストロスケールの米国子会社Astroscale U.S.は、アメリカ国防総省および米宇宙軍(USSF)の衛星に対して推進剤を補給するミッションを計画している。
このプロジェクトでは、「APS-R(Astroscale Prototype Servicer for Refueling)」または「Astroscale U.S. Refueler」と呼ばれる補給衛星が使用される。衛星の重量は約300kgで、再充填可能な推進剤タンクを搭載しており、静止軌道上の宇宙軍衛星に対してヒドラジン燃料を2回補給する予定となっている。
衛星バスは米国のサウスウエスト研究所(SwRI)が開発し、推進剤補給インターフェースには米企業Orbit Fabの技術が採用されている。
従来の人工衛星は、機能に問題がなくても打ち上げ時に搭載した推進剤が尽きると運用を終了する必要があったが、近年では、宇宙空間で衛星の寿命を延ばすサービスの開発が進んでいる。
例えば、米Northrop Grummanの子会社SpaceLogisticsは「MEV(Mission Extension Vehicle)」という衛星寿命延長サービスを提供しており、2020年と2021年に通信衛星とのドッキングに成功している。ただしMEVは推進力を外部から提供する方式で、燃料補給そのものは行わない。
一方、アストロスケールのAPS-Rは、衛星に直接推進剤を補給する“宇宙の給油車”のような役割を担う点が特徴とされている。これにより、クライアント衛星は自身のエンジンを引き続き使用しながら運用を継続することが可能となる。
同社はこのミッションについて、成長する宇宙産業エコシステムの中で、より柔軟でレジリエントな宇宙運用を実現する技術の一つになるとしている。2026年に予定される打ち上げにより、宇宙空間での燃料補給サービス実証が進むことが期待されている。
















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