2026年1月、アメリカ合衆国国勢調査局(U.S. Census Bureau)によって、2025年版の人口推計(Vintage 2025)が発表され、2024年7月1日から2025年7月1日までの米国人口増加率が0.5%(約180万人)にとどまり、近年では最も低い伸びであったことが明らかになりました。
- 人口増加率は2024年の1.0%(約320万人)から半減し、0.5%に落ち込んだ。
- 主な要因は国際移民の激減(270万人→130万人)とされる。
- 中西部では人口減少から増加に転じ、南部では成長率が低下。
今回の報告によれば、2024年7月から2025年7月までの米国人口増加数は180万人、増加率は0.5%と、パンデミック初期の2021年(0.2%)に次ぐ低水準となった。前年度(2023年〜2024年)には1.0%増と大幅な回復を見せていたが、その勢いは持続せず、再び鈍化した格好だ。
国勢調査局の推計担当副部長、クリスティン・ハートリー氏によれば、「出生数と死亡数の差(自然増)は安定していたものの、純国際移民が前年の270万人から130万人に急減したことが、今回の伸び鈍化の最大要因」とされている。
地域別では、中西部(Midwest)が唯一、全州で人口増を記録。特に、オハイオ州(11,926人増)やミシガン州(1,796人増)は、2021年にはいずれも大幅な純移出を記録していたが、今回プラスへ転じた。中西部全体では2025年に約24万人増となり、わずかながら自然増と国内移動の転換が貢献している。
一方で、南部(South)は2021年以来初めて成長率が1.0%を下回り(0.9%増)、北東部(Northeast)は成長率が0.8%から0.2%へと大幅に低下した。
州別では、サウスカロライナ州が人口増加率トップ(1.5%)で、6万6,000人以上の純国内移動がその成長をけん引した。次いでアイダホ州(1.4%)、ノースカロライナ州(1.3%)が続いた。テキサス州は自然増と国際移民の両方が貢献し1.2%の成長を維持。ユタ州は主に自然増によって1.0%の成長となった。
対照的に、カリフォルニア州、ハワイ州、ニューメキシコ州、バーモント州、ウェストバージニア州は人口が減少。特にフロリダ州は、これまでトップクラスの純国内移動数を誇っていたが、今回は大幅に減少(22,517人)し、全米8位に後退。代わってアラバマ州(23,358人)が上回った。
2026年7月までの純国際移民は、さらに減少し約32万人にとどまる見通しであり、前年からさらに100万人近くの減となる可能性が示唆されている。
また、自然増(出生数−死亡数)は約51万9,000人で、パンデミック期の底からは回復傾向にあるものの、2010年代と比較すると依然として半減以下の水準。たとえば2017年には約110万人、2000年代には年間160万〜190万人の自然増が見られた。












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