2025年8月25日、イーロン・マスク氏のAI企業xAIおよびX社(旧Twitter)は、AppleとOpenAIに対して反トラスト(独占禁止法)違反を理由とした訴訟をテキサス州連邦裁判所に提起したと発表しました。
- マスク氏は、AppleとOpenAIが結託してAI市場における競争を妨げていると主張。
- AppleがApp StoreのランキングでOpenAIのChatGPTを優遇し、xAIの「Grok」など競合を排除していると訴えた。
- 提訴は、昨年のAppleとOpenAIの提携を「反競争的な共謀」と見なす内容となっている。
イーロン・マスク氏率いるxAIとX社は7月、AppleとOpenAIを相手取り、AIアプリ市場において違法な市場支配行為が行われているとする61ページに及ぶ訴状を提出した。訴訟の中心は、Appleが自社端末においてOpenAIのChatGPTを優遇し、他のAIチャットボットのアクセスや可視性を制限しているという点にある。
Appleは昨年、iPhoneやiPad、MacなどへのChatGPT統合を発表。これに対してマスク氏は、Appleが「Grok」など他のAIチャットボットの競争機会を奪っているとし、App Storeでのランキング操作を行っている可能性があると指摘した。
訴状では、「AppleとOpenAIという2つの巨大企業が手を組み、生成AIおよびスマートフォン市場における支配を維持しようとしている」と非難。特に、Appleが「スーパ―アプリ(多機能型アプリ)」の普及を嫌い、X(旧Twitter)などのAI機能強化を妨害しているとする内容も含まれている。
この訴訟は、マスク氏がOpenAIとそのCEOサム・アルトマン氏に対してすでに起こしている別件の訴訟とも関連があり、「OpenAIが営利目的に傾倒し、本来の非営利の使命を逸脱している」とも非難している。OpenAIはこれに対し「マスク氏による継続的な嫌がらせだ」と反論しており、訴訟は長期化する見込み。
さらに、OpenAIがApple元デザイナーのジョニー・アイヴ氏を起用して新たなAIデバイスの開発に着手している点にも触れられ、iPhoneそのものの競合出現への懸念も背景にあるとみられている。
今回の訴訟に関し、Appleは現時点でコメントを控えており、OpenAIは「これまでと同様、マスク氏の嫌がらせ行為の一環」との声明を発表。マスク氏とアルトマン氏との対立は、2015年のOpenAI設立以降、年々深まっており、AI業界における主導権争いは一層激化している。













コメントを残す